400年前の江戸時代、愛宕山の門前町として愛宕山を登るお客様にお茶を出すようになったのが「鮎の宿 つたや」の始まりです。
開業当初は茶店として愛宕山を登る旅人をもてなしていましたが、昔は保津川で採れる鮎を京都丹波・亀岡の方から京都まで天秤棒で運んでいたため、水の入れ替えに休憩所が必要でした。そこで新鮮な鮎を愛宕山に登られるお客様に出したのが鮎料理の始まりとなります。
愛宕山へ詣るのに新鮮な鮎を食べてお茶をのみ、求められる通りにお食事を出すようになったところ、高度経済成長期の日本で京都での接待として「つたや」が使われるようになりました。
当時の名だたる人物や経済の立役者などが訪れ、料亭として栄えていきました。
平成元年に客室を建て替える際に、数寄屋造りで世界で一番の大工である中村外次が「松の座敷」「梅の座敷」を建築。また、世界で活躍していたイサムノグチが「合掌の座敷」の監修をしています。
現在も昔から変わらない風情ある茅葺きの佇まいで、歴史を重んじたお料理、おもてなしでお客様にご満足頂けるよう努めております。